骨が足りない方&
持病のある方へ
BONE & DISEASE

骨が足りない方の
手術法について
Insufficient Bone Solutions

骨が少なくてインプラント治療をすることが難しいと言われる患者様は多いです。こうした症例の場合、骨を増やせばインプラント手術ができることが殆どです。では、実際にどのような方法で顎の骨を増やすのでしょうか。

骨の幅が相当不足している場合

起こりうるリスク、副作用

喫煙者や糖尿病の方は感染症のリスクが高くなります。

  • GBR

    GBRは再生療法の1つです。インプラントを埋め込む場所に骨補填剤を入れ、人工メンブレンと呼ばれる保護膜で覆います。人工メンブレンのおかげで歯茎などの再生して欲しくない細胞の再生を抑制でき、結果として骨だけが増えてくれるのです。

    骨が再生されている間は必要以上の力を患部に加えないよう注意します。期間は個人差がありますが、たいてい6か月前後で再生されることが多いです。骨が再生されたことを確認できたらインプラントを埋め込み、定着後は上部構造を装着して治療が終了になります。骨に高さが出るので歯茎も自然な盛り上がりとなります。

    費用

    90,000円/本(税込99,000円)

骨の高さが相当不足している場合

起こりうるリスク、副作用

回復に時間がかかり、術後腫れることがあります。

  • サイナスリフト

    サイナスリフトは上顎のインプラント治療に適用されます。上顎には上顎洞と呼ばれる副鼻腔があります。上顎洞は副鼻腔の中で最も大きく、上顎奥歯の根っこと近接していますので、インプラント手術で上顎奥歯付近へボルトを埋める際、上顎洞との距離が短い場合に適用されます。

    サイナスリフトでは、上顎洞を全体的にリフトアップ(押し上げ)して骨補填剤を移植することで、上顎の骨に厚みを持たせます。上顎洞に存在する粘膜を傷つけないよう、慎重かつ精確な操作が必要になります。

    費用

    200,000円/本(税込220,000円)

骨の高さが不足している
場合

起こりうるリスク、副作用

極めて高いテクニックを要する治療のため、治療費用が高額になります。

  • ソケットリフト

    ソケットリフトはサイナスリフトのように上顎洞を全体的に押し上げず、インプラントを埋める部分単位で押し上げる処置です。インプラントを埋めたい場所へピンポイントに骨を削っていきます。上顎洞へ近くなったら削るのをやめ、先が鈍な棒で押すと一塊になった骨が上顎洞の粘膜側へ抜けます。

    骨が一部抜けている場所へ骨補填剤とインプラントを埋め、骨補填剤が骨に変わるのを待ちます。サイナスリフトに比べると手術範囲が狭いので、患者様の負担が少ないのが特徴です。ただし、サイナスリフトとは違い暗視下で処置をするため、熟練の技術が無ければ上顎洞を損傷してしまう恐れがあり、慎重に歯科医院選びを行う必要があります。

    費用

    80,000円/本(税込88,000円)

For Patients with Diseases 持病のある方へ

インプラント治療は多くの患者さんにとって安全で効果的な方法ですが、持病がある場合は、治療に際して慎重な配慮が必要です。特に糖尿病、骨粗しょう症、高血圧、心血管疾患・脳血管疾患などの既往歴がある患者さんに対しては、治療前に適切な管理と調整が求められます。

  1. 糖尿病の方

    糖尿病患者さんは、インプラント治療において特に注意が必要です。糖尿病は、傷の治癒を遅らせ、感染症のリスクを高める可能性があります。血糖値がコントロールされていない状態で手術を行うと、インプラントの成功率が下がってしまう可能性があります。

    対策

    • 血糖値のコントロール治療を始める前に、糖尿病が十分にコントロールされていることが重要です。

    • 手術後のケア術後は感染予防と傷の治癒促進が重要です。インプラント周囲炎予防のための歯科医院でのメンテナンスやご自宅での衛生管理を徹底していただく必要があります。

  2. 骨粗しょう症の方

    骨粗しょう症の方は、骨密度が低下しているため、インプラントが顎の骨にしっかりと結合しにくいことがあります。骨の質が良くないと、インプラントの安定性が損なわれるリスクがあります。

    対策

    • 治療前の骨密度検査骨密度が低い場合、インプラントを埋める前に骨を強化する治療(例えば、骨補填材や骨形成促進薬の使用)を検討します。

    • 治療後のフォローアップ定期的にインプラントの状態をチェックし、必要に応じて追加の治療を行うことが大切です。

  3. 高血圧の方

    高血圧は、手術中の出血リスクを高め、麻酔の管理にも影響を与える可能性があります。また、高血圧が適切に管理されていない場合、手術後の回復に影響を及ぼすことがあります。

    対策

    • 血圧のコントロール高血圧患者さんは、手術を行う前に血圧が安定していることが必要です。高血圧の薬を継続的に服用するなどして、手術前に血圧を適切に管理する必要があります。

  4. 心血管疾患・脳血管疾患の方

    心血管疾患(例えば、狭心症や心筋梗塞)や脳血管疾患(例えば、脳卒中)の方に対しては、手術によるストレスや麻酔が心臓や血管に負担をかける可能性があります。そのため、治療前に十分な評価と準備が必要です。

    対策

    • 全身の健康状態の評価心血管疾患や脳血管疾患の方は、事前に循環器科や内科で全身の健康状態を評価してもらいます。かかりつけ医と相談して、手術が受けられるかどうかを判断します。

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