インプラント後に違和感がある場合は?
インプラントは「顎の骨に人工歯根を埋め込む」少し特殊な歯科治療です。そのため、治療後に違和感などが生じる場合も珍しくありません。そこで今回はインプラント治療後に違和感がある場合の原因や対処法をわかりやすく解説します。
▼治療直後は違和感が出やすい
インプラントの人工歯根は、外科手術によって顎の骨に埋め込みます。標準的な治療法では歯茎をメスで切開し、顎の骨に穴をあけてチタン製のネジを埋入するため、治療後の痛みや腫れ、違和感は避けることはできません。もちろん、治療後には痛み止めや腫れ止めなどが処方され、不快症状を抑えることは可能ですが、それらをゼロにすることは難しいです。多くのケースでは、1~2週間で不快症状も消失します。
▼違和感がなくならない
治療後しばらく経っても違和感がなくならない場合は、手術部位に何らかの異常が生じているかもしれません。例えば、人工歯根を埋入した部位に細菌感染が起こっていたり、不適切な処置によって顎の骨に炎症が生じていたりすることもあります。ですから、インプラント治療後の違和感が長引くようであれば、すぐに主治医に診てもらいましょう。必要に応じてレントゲン撮影などを行い、患部を精密に検査します。
▼治療部位への刺激を避ける
インプラントを埋入した部位は外傷を負っている状態と同じなので、しばらくはズキズキとうずきます。それが気になって舌で患部をいじったり、歯磨きの際に歯ブラシで強く刺激したりするようなことがあると、違和感がさらに強まりますのでご注意ください。
▼まとめ
このように、インプラントは歯科治療の中で比較的大掛かりな処置となるため、施術後の違和感・痛み・不快感はある程度、避けられません。それが長引いたり、より強い症状が現れたりする場合は早急に歯科を受診しましょう。放置するとさらに深刻な症状へと発展しかねません。
2022年3月8日 (火)
カテゴリー :手術