インプラント治療では、歯茎をメスで切開し、顎の骨にドリルで穴を開けるといった外科処置を伴います。それだけに手術後の腫れや痛みが気になる方も多いことでしょう。今回はそんなインプラント治療に伴う症状についてわかりやすく解説します。

▼埋め込む処置自体は15分程度

人工歯根の埋入手術は、それほど大掛かりなものではありませんのでご安心ください。皆さんが想像するような全身の病気やケガの外科手術とは異なります。手術部位はお口の中の一部に限られるため、大きく出血することもありません。人工歯根を埋め込む処置自体は、1本15分程度で終わります。

▼痛み・腫れは親知らずの抜歯と同じくらい？

手術時間がそれほど長くなくても、手術中や手術後に強い痛みや大きな腫れが出るのであれば、不安も大きくなりますよね。その点もご安心ください。インプラント手術に伴う痛みや腫れは、親知らずの抜歯と同程度です。インプラント治療だからといって極端に顎が腫れたり、強い痛みを感じたりすることはありません。

◎術中は麻酔が効いている

インプラント手術中は、そもそも麻酔が効いているため痛みを感じることはありません。それでも手術が怖い、普段から歯科恐怖症の症状がある、といった方には静脈内鎮静法（じょうみゃくないちんせいほう）という特別な麻酔をおすすめしております。半分眠ったような状態で手術を受けられる、とても便利な麻酔処置です。

◎術後の痛み腫れは薬で抑制

親知らずの抜歯もそうですが、術後の痛みや腫れはある程度生じます。ただ、術後には必ず鎮痛剤や消炎剤を処方いたしますので、それらを適切な方法で服用することで痛み腫れはコントロールできますよ。

▼まとめ

このように、インプラント治療は手術の後に少し腫れることがありますが、数日もすれば症状も治まります。腫れ方は親知らずの抜歯程度とお考え下さい。難しい症例に関しては、もう少し大きく腫れることがありますが、その際は必ず治療前に歯科医師から説明があることでしょう。